開催日時:9月6日15:00-17:00[日本]/14:00-16:00[中国]
報告者:南京大学歴史学院副教授・孫揚氏
報告テーマ:回顧と展望――中国大陸の中華人民共和国史研究
開催形態:オンライン会議(Webex end-to-end版)
今回は、今後の中国の歴史学分野を担う孫揚氏をお招きし、中国における中華人民共和国史研究の現状を確認した。
このテーマは、日中両国の中国研究者にとって、頗る重要である。なぜなら、中国社会が自国史をどのように認識しているのかは日本の研究者がその性格を見極める際の重要な手掛かりとなり、それを知らなければ、相手への接し方を見誤る可能性があるからである。
本報告を通じて日本側の研究者が新たに得られた知見は数多くあるが、とりわけ印象深かったのは、次の二点である。日中の学術交流を持続的に発展させるためにも、大いに役立てたい。
1. 中華人民共和国史をどう呼称するのかが、一大争点となっていること。
2. 中華人民共和国史研究を発展させるためには、人文科学と社会科学を融合しなければならない、と考えられていること。
文責:中村元哉(東京大学)